同友会富岡安中支部活動報告 12月例会報告


富岡安中支部12月例会           2019年12月18日(水)
                   18:00~21:00 会場:安中市の並木苑にて

12月の例会は、望年会を兼て2部構成で行われました。

第1部は、実績報告
『創業の思いに立ちはだかる壁』 
報告者は、ケルン株式会社の乗附和子社長でした。




乗附さんは、幼稚園教諭の仕事をしていましたが、約10年前より、心理カウンセラー、相談支援専門員、サービス管理責任者、児童相談管理責任者と段階的に資格を取った後、2017年11月22日に、自立訓練(生活訓練)のための事業所『わなびー』を設立しました。
・ストレスと向き合い、付き合うための支援
・精神不調による休職者の、復職、再就職を支援
・本当に自分がなりたい姿を、自分の力で探す場を提供

この事業所を運営するためだけに、ケルン株式会社を創業したそうです。
 乗附さんには、二人のお子さんがいました、長女は生まれつき重度の障害があり6歳で他界したこと、その間にお世話になった多くの方々、世の中への恩返しをしたくて、ご家族で創業された会社だという強い決意も語っていただけました。
そして、ケルンの意味、わなびーの意味も熱く説明してくれました。
ケルン = 人の手で積まれた石、人が人を想い人のために築くものであること
わなびー = Wan to be ! であることを。

 一般的には、障害者支援施設などと呼ばれているこの業界ですが、障害の種類もたくさんあり大きく分けると、身体、知的、精神、難病の4種類になるなど、分かりやすく説明をしていただきました。わなびーは、精神障害の中でも、鬱やストレスと言う誰にでも起こりうることの支援に特化した、群馬県で唯一の事業所だそうです。
しかし、都内では同様の施設が利用者待ちで一杯なのに対して、群馬県内では鬱やストレスに対して閉鎖的で隠したがる傾向が強く、困っている人がたくさんいるのに支援する機会が難しい、病院や企業でも同様で、2019年12月で一旦、わなびーを休止することになってしまいました。
乗附さんは、20年前の介護業界に対する考え方とよく似ていると言います。
昔は、介護施設に入りたくない、人に知られたくないと言われていましたが、現在では、楽しい場所、来てよかった、友達にも紹介したい、と考え方が変わっています。
鬱やストレスの支援もいずれはそう変わって行くと思いますが、では、今苦しんでいる人はどうすればいいのでしょうか?こんな群馬県をどう思いますか?
今回は、グループ討論が無かったのがもったいないと感じた報告でした。次の機会で、この問題を深掘りしたいと思いました。

ケルン株式会社と、わなびー、乗附社長の次なる一歩に向けて、群馬同友会の仲間で知恵を出し合い、壁を乗り越えて行きたいですね。


第2部の望年会では、他支部からの参加、オブザーバー参加者も、乗附社長との意見交換や、来年に向けての情報交換、近況報告で、楽しいお酒と美味しい料理をいただきました。






2020年はオリンピックもあり、その後の景気悪化の不安もありますが、皆さんにとって、より良い年になって欲しいいですね。


(有)マルニ精機 関口貴志